(資料)英日英語検定 第111回


□ 構造式1:(S)+Vt 1 ~and Vt2 +O (英文の正しい構造式)
⇒ 日本語の構造式:(S)+O+Vt1 and (O)+Vt2 (日本語の正しい構造式)
⇒ 多くの答案の構造式:(S)+Vt1 and O+Vt2 (日本語の間違いの構造式)

□ 構造式2:(S)+V1+O, V2-ing ~
⇒ 日本語の構造式:
(1) V2-ing+O+V1 (V2-ingを分詞形容詞と捉える)
(2) O+V2-ing+V1 (V2-ingを分詞構文の付帯状況と捉える)
(3) O+V1, and V2 (V2-ingを分詞構文の等位接続詞の省略と捉える)


上記で示した2つの構造式は何か?というと、英語と日本の構造的配列が違うために、翻訳するに際してどのような点に注意しなければならないかを示したものです。

構造式1の事例は、翻訳コンテスト企画の英日翻訳検定を資料として示したもので、構造式2は同様の流れの中で度々使用される現在分詞形の表現法を取り上げたものです。

いずれの構造式を見てわかるように、同じ英語の構造式を日本語では異なった構造式で言語変換しているのです。いうまでもなくお互いに異文化言語だからです。

ということは、そもそも異なった構造式によって「文意同一」にするためにはどうすればいいのか?という大問題が出てくるのです。我が国の学校文法を見ると、一部に英文構造の特徴を「5文型」として取り扱ってはいるけれども、残念ながらそれが英文解釈法の基本にはなっていません。日本語として通じる表現法、例えば単語や語句、あるいは構文など英文構造の一部の暗記が中心です。「誤訳天国」といわれるのもさもあらんということです。

従って、英文構造の科学的分析なくして正しい翻訳はできません。もちろん、同じ文意を異なった構造式で表現するというのは、当然若干の誤差(discrepancy)が生まれます。しかし、科学的法則にしたがった処理であれば、誤差が極めて近いということであり、21世紀が求める要求に合致しているのです。

要するに、語順に違いによる誤訳を避けるためには、上記の2つの構造式から分かるように「本動詞の配置」が両言語間で異なるということです。しかも、英語ではこの本動詞の機能が他の構造物の配置や用法までも決定する「構造的機能」を持っているということです。

その動詞の構造的機能を知らないで翻訳することはできません。本動詞は文頭の主要構造物の中心に配置され、以下の付加的構造物を支配しているのです。構造式1では2つの動詞が他動詞として1つの目的語を要求しているし、構造式2では本動詞V1の働きを中心として後方の現在分詞形の構造的機能を決定することになります。

その3種類の決定は、すべて本動詞V1との相互関係によるのです。

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