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『代表的日本人』は、明治期の思想家・内村鑑三が世界に向けて英語で著した本です。明治時代には、新渡戸稲造や岡倉天心なども、英語で日本文化や日本人の精神を海外に紹介しました。
彼らの活動は、当時の英語教育の水準の高さをうかがわせると同時に、英語を単なる学習科目ではなく、異文化を理解し、日本を世界へ発信するための手段として用いていたことを示しています。もっとも、彼らは恵まれた教育環境にあった知識人でもあり、その語学力を一般化することには注意が必要でしょう。現代の英語教育と何が異なり、そこから何を学べるのか、考えさせられます。
| 産経新聞より課題用に編集 | |
| 見出し | 内村鑑三「代表的日本人」 若い知識層に説いた「天」 |
|---|---|
| 本文 | 5人の評伝が収められている。西郷隆盛、上杉鷹山(ようざん)、二宮尊徳、中江藤樹(とうじゅ)、日蓮。なぜこの5人を取り上げるのか、そしてどんな人物として描いているか-というところに、著者の内村鑑三が「日本」と「日本人」をどう見ていたかが表れる。 例えば、引用される西郷の言葉はこうだ。〈文明とは正義のひろく行われることである。豪壮な邸宅、衣服の華美、外観の壮麗ではない)〉 あるいは、極貧状態だった藩を立て直した鷹山が行った社会改革。その美点として特記されるのは〈家臣を有徳な人間に育てることに置いたところ〉。 「西洋からいろいろなものを取り入れていた時代に、日本の中にも良いものはある、こういう日本人であってほしいという願いが感じられる」 内村の研究者で岩波文庫版の翻訳者でもある鈴木範久さん(立教大名誉教授)は、そう評する。 |
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