□ 構造式:tell that-cl (S+V)
⇒展開式: tell, “S+V” (話法Narration)
⇒英語native
解釈:adv-phr, S+V
⇒日本語native
解釈:O (S+V)+tell
「従属接続詞」thatの構造的機能は、他の接続詞whenやasと比較して若干異なっていることを知る必要があります。
そもそも、従属接続詞の基本的な構造的機能は「従属節の従動詞を抱えて主節の本動詞に繋ぐ」働きですが、この働きは接続詞whenやasについてはありえても、接続詞thatにはありえないのです。
というのは、時に関するwhen節や理由に関するas節は、本動詞の前提となる「時・理由」の役割でもって、本動詞に接続しているからです。従って、その節の性質は「副詞節」ということになります。
ところが、that節は従属節を抱えて主節の主語や目的語や補語などの文要素になるという方法で、主節と従属節が結合されているのです。
ということは、確かに接続詞thatは2つの節を結合させているという点で接続詞であるということができるけれども、主節の本動詞との関係で「従属接続詞」ということができるかどうかには疑問が残るということです。
ということから、上記の「日本語nativeの解釈」に従って接続詞whenやasと同様に、「付加的構造物」の基本的な訳出法である「右から左へ訳し上げる」方法が適切であるとは必ずしも言えないことが分かります。
この問題を解く一つの手がかりになる表現法が、上記で示した「構造式」と「展開式」及び「英語nativeの解釈」なのです。従って、that節の訳出法には2つあって、1つはthatを従属接続詞であると捉えて「右から左へ訳し上げる」方法と、もう一つは主節の本動詞の構造的機能を文意の中心とするのではなく、以下の文表現の構造を決定する働きととらえて、「左から右へ訳し下げる」方法があるということです。
この問題は、「導入表現法」である主節の扱い方に直結した問題で、拙著「実践から学ぶ~」でも取り上げています。

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