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毎日新聞2017年6月7日 地方版
見出し

共謀罪 市民ら反対行動相次ぐ 賛否問う投票など /鹿児島

本文 「共謀罪」の成立要件を改めたテロ等準備罪を新設する組織犯罪処罰法改正案について、与党が14日の参院本会議での成立を目指していることを受け、鹿児島市の天文館で反対行動が相次いで行われている。

新日本婦人の会県本部は6日、共謀罪や憲法9条改正などへの賛否を問うシール投票を実施。参加した15人はチラシを配りながら、シール投票を呼びかけた。反対に投票した鹿児島市の男性会社員(54)は「テロをするとの情報を得るのは盗聴しかない。そうすると、声を出すことも段々とできなくなるかもしれない」と話した。

姶良市の松尾晴代さん(42)は「国会を見ると、私たちはバカにされていると感じる」と話した。

総評

出題者から皆様へ

私は戦争を知らない世代なので、なぜ太平洋戦争への愚かしい道を歩んだのかは、学習を通して想像するしかなかったのですが、近年の“安倍一強”の偏った強引な政治を見るにつけ、政治が誤った思想を貫き → 人々がものを言えなくなり → 政治が暴走し → 国が愚かしい戦争へと傾く・・・そんな構図がまるで現実として見えたような気がしました。

しかし今こんな状況にあるのは安倍首相を擁する自民党へ多数の国民が投票したからで、日本国民はそんなに愚かしいのか、と嘆いていたところ、先日の都議選で東京都民が国民を代表して安倍首相にNOを突きつけた形となり、溜飲が下がりました。希望が見えてきました。

さて、今回の課題は、最初の1文が要となります。“共謀罪”“テロ等準備罪”“組織犯罪処罰法改正案”の3つの関係について、まずは日本語として理解し、頭の中で整理した上で――つまり、今回も“日本語を日本語で噛み砕いて”――英文として的確に訳し出す、ということがポイントとなりそうなピースです。

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