日英翻訳コンテスト

西日本新聞 2022/2/3
見出し

「アサリ産地偽装は何十年も続いてきた」熊本の漁協組合長が語った偽装の実態

本文 アサリの生産・販売は、地元漁業者でつくる組合が、業者によって輸入された中国産や韓国産のアサリを短期間養殖して「熊本産」として出荷し、そして養殖場は漁協の管轄のため組合側から漁協に「漁場代」が支払われるという仕組みだ。

アサリの産地偽装は過去に何度も問題化したが、組合長は「やめてしまえば漁民は生活に困り、漁場代を失った漁協は経営が立ちゆかなくなる」と語った。

総評

出題者から皆様へ

産地偽装の背景
何十年も続いてきたという今回のアサリの産地偽装ですが、関係者の誰もが
「いつかこうなるのでは・・・」と偽装の実態に対する恐れを感じていたのでは
ないでしょうか。
不正競争防止法が禁止している産地偽装は、消費者の健康のためであることは
明白ですが、「生鮮食品の安全」を守るための、生産者としての義務であるとも
いえます。
しかしながら、組合側から漁協に支払われる「漁場代」は、その生産者としての義務
以上に魅力的だったのでしょうね。アサリの産地偽装は過去に何度も問題化しましたが、根絶できませんでした。「やめてしまえば漁民は生活に困り、漁場代を失った漁協は経営が立ちゆかなくなる」という関係者の発言がすべてを物語っているのでしょう。

アサリだけの問題ではない
今回の産地偽装は、アサリだけではなく熊本県産の農産物の不買にまで
及ぶことが懸念されます。それほど、ひとつの産地偽装は生産者のみならず
産地全体が消費者からの信頼を失うという弊害を与えてしまいます。

消費者のために何ができるか
短期的には、アサリを店頭から撤去するなどの手段があるでしょうが、
中長期的には、失われた信頼を回復させるために、県や関係業団体が協力することが
必要不可欠だと言えます。
今後の展開に注目していきたいと思います。
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今回の解説は、第一段落「~という仕組みだ。」についてです。

講評・解説・模範訳例ページを参照してください。

自習用課題

今回から「英訳のヒント」として、講評ページに以下のような自習用課題を掲載します。
課題として取り上げている和文の内容は、わたしたちがすでに知識として把握していることですが、改めて和文原稿を理解していってください。
みなさんのご感想を「お便りコーナー」から教えてください。
今後の参考にさせていただきます。
非会員の方は、無料会員に登録されることをお勧めします。
尚、この課題についての訳例提示や添削はありませんので、ご了承ください。

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