中国新聞デジタル 2025年8月6日 | |
見出し | 被爆から80年、広島原爆の日 |
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本文 | 広島は6日、原爆の日を迎えた。焦土と化した街は確かに復興を遂げた。ただ、核なき世界を願う被爆地の声をかき消すかのように、人類が抱える負の遺産の脅威は増している。市は午前8時から中区の平和記念公園で原爆死没者慰霊式・平和記念式典を営んだ。 核兵器廃絶への行動を早めねばならない。今年3月末、被爆者健康手帳の所持者は初めて10万人を下回った。平均年齢は86歳を超えた。この1年に死亡が確認された広島の被爆者は4940人。名前を記した広島市の原爆死没者名簿は2冊増え、130冊計34万9246人になる。 平和記念式典には、石破茂首相や、過去最多の120カ国・地域と欧州連合(EU)の政府代表が参列を予定。原爆投下時刻の午前8時15分に「平和の鐘」が響く中、全員で黙とうする。 |