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□ 構造式: S1+V1, that S2+V2(接続語thatの用法)
 ⇒展開式1: S1+V1, (so) that S2+V2 (soとthatの省略)
 ⇒展開式2: S1+V1, so (that) S2+V2 (thatの省略)
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英文構造は、「主述関係」で構成する主文と、それに「不定詞語句」や「前置詞語句」、さらには主文との関係で「等位節」や「従属節」を加えた構造の表現法です。そして、主文を「主要構造物」とすれば、それ以下の構造物を「付加的構造物」と呼びます。

英語nativeは文頭の「主述関係」である「主要構造物」から文末の「付加的構造物」に至るまで、言うまでもなく「付加的構造物」の主文との関係如何を問わず、「左から右方向へ」読み進めます。

つまり、主文と「付加的構造物」との関係が、「対等(等位)関係」にあるか「主従関係」にあるかの区別をすることなく、英文は「左から右方向へ」向けて表現されます。この現象を「後置用法(後付け方式)」と呼びます。

一方、日本語の表現法は、「前置用法(先付け方式)」といって、主文と「付加的構造物」との関係が、「主従関係」にある場合には、主文の構造物である接続の相手方よりも先に、具体的には「右から左方向へ」訳し上げる表現になるのです。

ということは、上記の構造式のように接続語(that)の直前に一時切断の「カンマ記号」がある場合、接続語(that)の構造的機能は、基本的には前節と後節の関係を「対等関係」とみて、日本語表現においても「左から右方向へ」訳し下げることになります。

しかし、前節と後節の関係が「主従関係」関係にある場合には、日本語表現は「前置用法(先付け方式)」ですから、「右から左方向へ」訳し上げることになります。

そこで、構造式の表現である接続表現「, that」の構造的機能は、果たして前節と後節を「対等関係」に接続しているのか?、それとも「主従関係」に接続しているのか?ということになります。

その決定に当たって、先ず表現法として上記のように「展開式1」と「展開式2」があり、基本的な表現法は「, so that」であって、構造式は「副詞so」の省略形です。

次に、その接続の用法ですが、基本的には前節が「原因」となり後節がその「結果」なる「等位接続語」だということです。訳出は、原因・結果を繋ぐように「それで、その結果」となりますが、その決定基準は上記の構造式で示すと2つの動詞「V1とV2の関係」から判別します。

もう一つの用法に「条件(if)」があるのですが、この場合は前節と後節の関係が「主従関係」になり、日本語の表現法は「前置用法(先付け方式)」で、「右から左方向へ」訳し上げることになります。

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