□構造式:A as well as B
⇒ 展開式1:not only B but also A (A in addition to B)
⇒ 展開式2:both A and B


構造式の「A as well as B」を展開式1でとらえると、as well asは「従属接続語」になり、訳出では「右から左へ訳し上げる」ことになりますが、展開式2でとらえると、「等位接続語」になり、「左から右へ訳し下げる」ことにあります。

なぜこのような2つの訳し方があるかというと、前者は後方の接続語asを構造的機能の「従属接続詞」を前提とする「構造論的捉え方」に立ち、一方後者は上記の展開式1の訳出表現は、実質的には展開式2と同じだとする「意味論的捉え方」に立っているからです。

しかし、英文は、言うまでもなく「意味論」を前提として「構造論」があるわけではありません。その真逆の表現法なのです。特に、構成要素Aの直後に「カンマ記号」があれば、その前半は「主要構造物」であり、そしてその後半は「付加的構造物」になります。ということは、「主要構造物」と「付加的構造物」の効力(力)関係は、「主従関係」が成り立つ、言い換えると「強勢と弱勢」の感懐が生まれ、訳出に際しては「右から左へ訳し上げる」ことになるのです。

これが、構造論に基づく原則的な訳出法なのです。しかし、構成要素A・Bの表現構造や表現内容次第では、両者の間の関係が「意味論」上「対等関係」にある場合には、接続語as well asを「等位接続語」と判断して「左から右へ訳し下げる」ことも原則的ではありませんが可能であるということです。

最後に、構成要素A・Bの表現法が「節ではなく、語や語句」形式になっている場合には、「接続語as well as」の構造的機能は「接続詞句」ではなく、前置詞化された「前置詞句」(展開式1)と捉えることができます。これは構造論の問題であり、同時に訳出表現を左右するものではありません。

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