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毎日新聞 2024年 6/27(木)
見出し

美術家・三島喜美代さん死去 91歳 「ゴミ」モチーフの作品多数

本文 大量消費される日用品を模した立体作品を手がけ、独自の陶表現を切り開いた美術家、三島喜美代さんが19日、亡くなった。

戦後、独立美術協会に所属し、絵画を発表。1970年ごろから独学で陶制作を始め、新聞や空き缶の表面などの印刷物を転写した陶作品を手がけるようになった。創作を「命がけで遊ぶこと」と表現し、「ゴミ」をモチーフにFRP(繊維強化プラスチック)や金属などを素材にした作品を多数制作した。

それらの作品は近年、国内外で評価が高まり、大英博物館やフランスのポンピドーセンターなど海外の美術館にも収蔵されている。

総評

出題者から皆様へ

三島喜美代さんは、大量消費される日用品を模した立体作品を手がけ、独自の陶表現を切り開いたことで知られる美術家です。彼女は戦後、独立美術協会に所属し、絵画を発表していました。その後、1970年ごろから独学で陶制作を始め、新聞や空き缶の表面などの印刷物を転写した陶作品を制作するようになりました。彼女は創作を「命がけで遊ぶこと」と表現し、「ゴミ」をモチーフにFRP(繊維強化プラスチック)や金属などを素材にした作品を多数制作しました。

三島さんの作品は、環境問題や現代社会の課題を意識させるものであり、特に高度産業化社会で増え続ける「ゴミ」や情報の氾濫に対する批判的な視点を持っています。彼女の作品は、国内外で高く評価されており、大英博物館やフランスのポンピドーセンターなどの海外の美術館にも収蔵されています。

彼女の芸術活動は、単なる美術作品の制作にとどまらず、社会的なメッセージを強く持つものでした。特に、日常的に消費される物品を陶器で再現することで、消費社会の一過性とその背後にある環境問題を浮き彫りにしました。彼女の作品は、視覚的な美しさだけでなく、その背後にある深いメッセージ性によって、多くの人々に影響を与え続けています。

三島喜美代さんの作品は、現代美術の一つの到達点として、今後も多くの人々に鑑賞され、評価され続けることでしょう。彼女の独自の視点と表現方法は、後世のアーティストにも大きな影響を与えることが期待されます。


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