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毎日新聞 2021年1/20
見出し

首相 コロナ対応遅れ全くない

本文 菅義偉首相は、新型コロナウイルス感染症への政府の対応について「遅れたとは考えていない」と述べた。

一方、立憲民主党の枝野氏は、首相が「GoToキャンペーン」にこだわって対応が遅れたと指摘し、都合の悪い情報を無視する、また過小評価することを『正常性バイアス』というと非難した。

総評

出題者から皆様へ

ここカナダのオンタリオでは、年末のクリスマスから毎日3000人近くの新規感染者が発生。州全体がロックダウンとなり、12月26日から現在2月初めまで娯楽施設、美容施設、そしてレストラン内での飲食は全て閉鎖しています。学校も全てオンラインスクールになり、子供たちのストレスはもちろん、それに合わせて仕事を調整しないといけない親にとっても大変なストレスとなりました。
ワクチンがようやく開始されたことで希望の光が見えだしたものの、まだまだ厳しい現状には変わりありません。


さて、今回は「遅れる」という言葉を取り上げたいと思います。
遅れるという言葉において、今回slow と delayと参加者が二つに分かれました。

slowにおいて、例えばMy compute response is slow. というように、スピードが遅いというニュアンスでも取ることができます。
今回、政府の対応が遅い、という文に対し、The government's response was slow.とした場合、対応はタイムリーに取り掛かったもののスピードが遅かったのか、それとも対応に取り掛かること自体が遅くなったのか、あいまいになってしまいます。

一方でdelayにおいては、対策に取り掛かることに対して遅れたことが明らかになりますので、これを強調したいのであればdelayのほうがどちらかというとふさわしいのかと感じます。
ただし、slow to take an action というように何が遅かったのかをきちんと明記することでこれは解消されるかと思います。

本日は春節です。皆様が健康で幸せな2021年を過ごせるよう、心よりお祈り申し上げます。

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