日英英語検定

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ノーベル賞・野依博士 “教育最貧国”の日本

本文 考える力、答える力が落ちていると言われるが、最も心配なのは「問う力」がほとんどないことだ。

誰かの作った問題に答える習慣が染み付いている。幼い子供たちは好奇心を持つものだが、学校教育が疑いを持つことを許さないのではないか。

平凡な既成の問題に答えてもまったく意味を成さないということが、なぜ分からないのか。

総評

出題者から皆様へ

カナダで子育てをしていると、日本の学校制度との違いに驚かされることが多いです。今回の題材にもあるとおり、如何に日本のシステムが右に倣えで個性を見出すことが難しいことを感じずにはいられません。北米では、幼稚園のころからプレゼンスキルを学びますので、小さいころから自分の意見を持っている子供たちが多いです。
ボーダーレスの時代と言われて久しくなりますが、これほど情報の共有がたやすくできる時代になぜ日本の教育システムは進化していかないのかが不思議でなりません。

今回もたくさんのご参加有難うございます。
今回注目したいのは、「力が落ちている」「力が不足している」という場合の動詞です。能力が落ちているという場合、減少しているというdecline や reduce をイメージされる方が多いかもしれませんが、これらは物や比率に対して用いられるもので、能力、ability には用いません。能力の場合は、lose を用いるのが一般的です。
また不足については、lackをもちいるのが一般的ですが、lack inと前置詞inをつけることでmissing, absent と同様にその存在自体がないという意味になります。一方、lack のみで用いると、不足という意味になります。


いくつになっても色々なことに疑問に思える人間でいたいものですね。

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