日英英語検定

ニューズウィーク日本版 2017/10/5
見出し

受験地獄は過去の遺物、今や合格率93%の「大学全入時代」

本文 「四当五落」という言葉がある。4時間しか寝ない受験生は試験に受かるが、5時間寝る受験生は試験に落ちるという格言だ。大学受験の時、これを合言葉に勉学に励んだ人も多いだろう。

しかし、1990年代以降は事情が一変した。少子化により入学志願者の絶対数が減少し、競争が大幅に緩和された。不合格率は急降下し、2015年には6.7%にまで下がった。裏返すと合格率は93.3%、まさに大学全入時代の到来である。

総評

出題者から皆様へ

今回は、一見シンプルに見えて、意外と言葉の使い方が難しく回答者それぞれの個性が出た作品となりました。

翻訳をする際は、翻訳が終わった時点で、今度は日本文を無視して、英文だけで意味が通じるかどうか、確認することが大切です。日本の文化を分からない人が読んで理解できるかも確認ポイントとして意識してみてください。
四字熟語や受験戦争など、単に訳しただけではうまく伝わらない文化背景を翻訳によってどのように伝えることが出来るかどうかは翻訳者の腕にかかってきますので、英語学習だけでなく、日本語や文化における知識も磨き続けていきたいものですね。
逆に、欧米の文化が分からないがために翻訳で失敗するケースもあると思います。
今回、多くの回答者に見られた、不合格者=failureという言葉もその一つで、この言葉は北米では非常に否定的な失礼な言葉とされているので、日常的に使うことは好まれません。
日本で年齢を聞くのはそれほど失礼な話ではありませんが、こちらではタブーとされているように、文化背景による違いは数知れず。
英語力だけでなく、翻訳には様々なスキルが必要とされますね。

次回もぜひ皆様の参加をお待ちしています。


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