総評
出題者から皆様へ
前回の応募総数は59通でした。そのうちEメールが52通、はがきが4通、ファックスが3通でした。
皆様の作品に接して思うことは、応募者の多くが、英語を趣味を超えた実用英語として生かしたいと思っておられるような気持ちがしています。しかし、思いますに同じ間違いを幾度となく繰り返すというのは、英語になれていない、経験不足によるものであると、一概に考えるわけにはいきません。私たちはネイティブではないので、英語は暗記科目、つまり体で覚えるようなものではないのです。従って、やはり科学的な学習抜きにはマスターできないことは、これまでの日本の英語教育が証明していることですね。
さて、前回のヘッドラインを少し解説しておきましょう。応募者の多くの作品を眺めていると、「英文は単語で作られているので、単語を一つ一つ丁寧に調べ、そしてそれを基にして文章を読み解いていくと、英文の文意が読み取れる」かのように考えているのではないかと思われるのです。それは大きな間違いで、その考え方は欧米の文化に対して、まさに異文化である東洋の文化から生まれる捉え方なのです。”moves”と”beyond”が繋がらなかったのは、その理由なのです。
それでは、次回まで。