総評
出題者から皆様へ
前回の応募総数は、27通でした。そのうち、Eメールが23通、はがきが2通、ファックスが2通でした。前々回と2回続けて応募数が少なくなってしまったのは残念です。難しかったのかなぁー、と少し悩んでいます。あんまりやさしくても翻訳の学習にはなりませんからね。そういえば、翻訳の勉強にやってくる大学生や社会人から、こんな質問をされることがありますね。「英語の難しさに限界があるのか、それとも無いのか。」と。このコンテストは、時事英語と言われるジャンルで、しかもそのヘッドラインの読み方を学習しているのですが、それ以外にも英文の学術専門書の翻訳を指導するときなどです。言葉は、日本語と同様にあらゆるものを対象としていますので、使用される専門用語はさておき、基本的な書き方はジャンルの如何を問わず統一された書き方になっています。しかし、特に、いわゆる「事実」ではなく,「心の有様」を言葉で表現するジャンルを翻訳するときは、統一された書き方があるとはいえ、理解が困難であることは言うまでもありませんね。さて、前回の解説を少ししておきましょう。直訳をしますと、「皇室の訪問と同行の日本人記者団が、オランダのメディアを戯れさせる。」となります。これでいいわけはありませんよね。模範解答をご覧になって、その日本語への訳出法を研究して下さい。グッバイ!