総評
出題者から皆様へ
前回の応募総数は、32通Eメール25通、はがき3通、ファックス4通でした。おそらく、こんな状況になるのではないかと思っていたのが当たったのは、ちょっと寂しい気がします。ですが、前向きに考えてみると、応募作品には沢山の見るべきものがありました。特に、最優秀者の作品は、翻訳の核心をついた秀作といえます。それが、理論にもとづいたものであれば、申し分ありません。さて、前回の解説を少ししておきましょう。直接話法の形式を取っているために、訳すときは、当然その点での考慮が必要です。「〜」と、学生は語る。といった訳し方になりますし、この直接話法は会員ページ(翻訳のポイント)でも語りますが、基本的には"ever,〜"のカンマと、”student says”というclauseの組み合わせによります。とにかく、英単語をいくら沢山覚えても、英訳はできません。英文は、沢山の単語からできていますが、その単語が意思伝達という本来の働きをするには、その「組み合わせ方」によるのです。