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朝日新聞デジタル 2018年4月10日
見出し

「首相案件」という官邸での面会メモ(加計文書) 愛媛県庁にあった

本文 前川喜平・前文部科学事務次官は、「愛媛県の文書は政府がいっさい説明してこなかったブラックボックスの中身を説明している。その内容から、安倍総理が明確に関与したことを示す文書である」と述べた。

前川氏は加計(かけ)学園の獣医学部新設について、これまで「行政がゆがめられた」と告発してきた。「この案件は忖度(そんたく)ではない。総理自らが何らかの意思表示をしたことを正直に認めるべきだ」と述べた。

総評

出題者から皆様へ

こういった報道を繰り返し耳にすると心配になるのは、政治家に嫌気がさした若年層に政治自体への無関心が広がることです。特にテレビやインターネット上では、政治家個人のスキャンダルなど全く的外れな議論がされていたりしますが、今日本を含め世界全体にポピュリズムや国家主義的な傾向が広がる中で、そういった瑣末なことには惑わされずに、各人が危機感を持って真剣に動向を追っていく必要があるでしょう。

英語など他言語のニュースを読むと、国際的な視点から見て、また世界の水準から見て、日本の政治の現状や日本社会のあり方がどうなのかという問題意識を持つことにつながります。ニュース英語の勉強をしながら、日本の社会が世界でどう描かれているかにもぜひ注目して欲しいと思います。

今回押さえておきたいキーワードは「忖度」と「(内部)告発」です。詳しくは解説と講評でご説明します。

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