日英翻訳コンテスト

信濃毎日 2017年1月12日
見出し

天皇退位問題 幅広い議論で合意を

本文 天皇陛下の退位を巡って2019(平成31)年の元日に皇太子さまが即位し、新元号に切り替える案を政府が検討していることが明らかになった。

問題は、その前提として政府が陛下一代に限って退位を認める特別法を制定する方針でいることだ。20日召集の通常国会に法案を提出し、6月までの会期内に成立させる日程まで描いている。

しかし、憲法は皇位の継承について「皇室典範の定めるところにより」と規定している。その典範は新天皇の即位は「天皇が崩じた(亡くなった)とき」と定める。従って、特別法で陛下一代の退位を認めることは憲法の趣旨に合わない。有識者会議が意見聴取した憲法学者からはそんな指摘もあった。民進党も特別法は「違憲の疑いを生じさせる」として、典範改正による退位を求めている。共産、社民の両党も同様だ。

総評

出題者から皆様へ

一般人でしたら、“毎日が日曜日”状態でゆるりと老後を満喫できたでしょうに、微熱に見舞われても翌日にはご公務にお出かけになったり、本当にお気の毒でなりません。
昨年のビデオメッセージは究極のSOSだったように感じました。陛下は政治には関わることができないのですから。

なので、特別法でとりあえず救済を。いやいや、議論を尽くしてからでなければならない。でも、それでは時間がかかりすぎる。そうは言っても憲法に則って運ばないと…。
意見は様々でしょう。

が、原文は特別法にやや批判的なスタンスです。訳者の考えはどうであれ、その辺のニュアンスはちゃんと訳し出したいところです。

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