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福井新聞2016年9月30日
見出し

豊洲市場問題 「食の安全」まだまだ遠い

本文 「豊洲」が混迷の度を深めている。おなじみの築地市場に代わって「日本の台所」になるはずの新市場敷地で、建物下が盛り土されず空洞になっていたことが発覚。設計図にもなく、東京都の担当責任者にも知らされていなかった。常識では考えられないずさんな公共工事である。

すべてがおかしな話だ。都は2001年、施設の老朽化などから築地市場の豊洲移転を決めた。だがその後、移転先の東京ガス工場跡地から環境基準を大幅に上回るベンゼンなどの有害物質を検出。都の専門家会議は08年、敷地全体を2メートル掘り下げて新しい土に入れ替え、上に2・5メートルの土を盛るよう提言した。

しかし、主要な建物下に盛り土は施されず、深さ4・5メートルまでコンクリートの壁に囲われた地下空間となっていた。

総評

出題者から皆様へ

都知事が交代していなければそのまま移転していたかもしれないと思うと恐ろしい事態ですね。

出題時はまだ問題が発覚したばかりでしたが、今はたどった経緯、責任を追及されるべき人々など、幾分状況が明らかになってきました。

しかし、何もかも分からない、という事態だったころの記事ですので、内容を正確に訳すことはもちろんのことですが、所々見受けられる“いったいどうして?”というヤキモキとしたニュアンスも取り入れられれば、と思うピースです。

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