日英翻訳コンテスト

毎日新聞 2013年4月8日(月)
見出し

<砂川事件>米に公判日程漏らす 最高裁長官が上告審前

本文 1957年夏、米軍の旧立川基地にデモ隊が侵入した砂川事件で、基地の存在を違憲とし無罪とした1審判決(59年3月)後、最高裁長官が上告審公判前に、駐日米首席公使に会い「判決はおそらく12月」などと公判日程や見通しを漏らしていたことが、米国立公文書館に保管された秘密文書で分かった。

専門家は「憲法や裁判所法に違反する行為だ」と指摘している。

総評

出題者から皆様へ

今回の英訳は難しかったという意見がたくさん寄せられました。日本語特有の説明を盛り込んだ文章だったためではないでしょうか。

そういう文章に出くわしたときには、必要な情報を整理して文章を分けて訳すことをしてみると、うまくまとまりのある文章になるのではないでしょうか。また、説明の多い文章を日本語のとおりに額面どおり受け取って訳すとなんともややこしいまどろっこしい表現になり、英語にしてみると非常に不自然な文章が出来上がってしまいます。特に日本語では「は」という単語を使い慣れてしまっているため、どうしても「は=is]と考えてしまいがちです。が、その概念を捨て、能動態の動詞を中心とした文章の組み立てを意識してみるといいかもしれません。

そうすることで無駄な言い回しや回りくどい表現を見直し、すっきりストレートに伝える文章に変わっていくかもしれません。日本の美徳であるあいまいさを英語に持ち込んでしまうと、かえって伝わらないふにゃ~んとした文章になるということを念頭においてみてください。

また、憲法等法律用語が頻出する今回の時事翻訳でしたが、皆さん非常によく勉強されているのだなというのを感じました。一つの事件を取り上げた記事を翻訳する際、そのバックグラウンドや海外での反応も併せて勉強すると、表現の幅がひろがるのではないでしょうか。

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