英日翻訳コンテスト

The New York Times Aug. 31, 2009
見出し

With Bold Stand, Japan Opposition Wins a Landslide

本文 Japan’s voters cast out the Liberal Democratic Party for only the second time in postwar history on Sunday, handing a landslide victory to a party that campaigned on a promise to reverse a generation-long economic decline and to redefine Tokyo’s relationship with Washington.

総評

出題者から皆様へ

 前回の応募総数は84通でした。以下、応募者の多かった地域名を公表します。奈良県32名様、東京都12名様、千葉県・兵庫県4名様、神奈川県・愛知県3名様、そしてアメリカ2名様でした。
 私は、平城旧跡の近くで暮らしているので、奈良県庁から依頼を受けたわけではありませんが、少しその様子を全国の皆さんに伝えたいと思います。私は、平城旧跡の側を流れる古代の川「佐保川」の土手の桜の下を流れる川に住む鯉や鮒、メダカなどが、夏になると川が所々干上がって、死んでいく姿を見てきたのです。いつもかわいそうな気持ちになっていたのですが、近年不思議なことに適度に雨が降り、佐保川の魚たち(カモやアヒルもいるのですが)があまり苦しまずに元気に暮らしているのです(そのように見えるのです)。ですから、嬉しくなってしまいます。気候の変動がどのようになっているのか知りませんが、少し歩くと昨今新しく建立された大極殿の甍が望める佐保川の様子す。
 さて、前回のヘッドラインを少し解説しておきましょう。次点の人が多かったことから分かるように、実に激戦で、審査する私を大いに悩ませる作品が多くなってきました。どうしても差をつけないといけませんので、判定基準が益々厳しくなってきています。そのときに思うのですが、日本の英語教育の方法と言いますか、文化の違いと言いますか、それを超えることができない応募者の気持ちを察してしまうのです。ある程度ハイレベルになってきますと、暗記法に頼った作品は、間違いなくふるいにかけられてしまうのです。つまり、日本の教育の暗記学習法では正しい翻訳はできないのです。恐らく、送られてくる多くの作品の作者の方々は何らかの形で異文化との接触から苦労して学び取った経験があるのではないでしょうか?
 前回の見出し文で問題となるところは、"with" であり、"stand"だったのです。しかし、この二つの単語の意味にのみ集中しても、この二つの単語の意味を全体の中で正確に捉えることはできません。というのは、同義語の中から選ばれた単語ですから、なぜその単語が選ばれたのかの理由が必要なのです。
 それでは次回まで。

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