総評
出題者から皆様へ
前回の応募総数は42通でした。そのうちEメールが36通、はがきが3通、ファックスが3通でした。
前回は、環境問題をテーマに出題しました。最近の局地的集中豪雨が示すように、又日本国内でも小雨と多雨の地域が生まれ、さらには台風が来ないのも不思議な話です。環境問題は、その意味で本当に人ごとではありませんね。前回の問題は、単語がそれほど難しいものではなかったのですが、やはり皆さんの作品を見て感じることは、その簡単な単語をいかに組み立てて英文が構成されているかの分析に失敗していることなのです。翻訳の仕事には決して避けては通れないのがこの英文の正しい分析なのです。その意味では、最優秀者や次点の方々の英文分析は本当に価値があるということになります。最優秀者の作品を教材として、これからも正しい英文の分析法を追求して下さい。
さて、前回のヘッドラインを少し解説しておきましょう。Failure to addressというところがありますが、Failure が主語でaddressが述語だと考えた人がありましたが、構造的に見て根本的にそれが間違っているとは言えません。しかし、よく見てほしいのは、fail という動詞は後ろにto不定詞をとる性質を持った自動詞なのです。ということになると、その箇所一体は言うまでもなく主部の一つと言うことになります。ですから問題となるのは、like なのです。
それでは、次回まで。