英日翻訳コンテスト

The New York Times Mar. 28, 2018
見出し

Kim Jong-un’s China Visit Strengthens His Hand in Nuclear Talks

本文 With a dose of mystery and the flair of a showman, North Korea’s young leader, Kim Jong-un, used his debut as an international statesman on Wednesday to present himself as confident, reasonable — and willing to bargain.

Mr. Kim’s surprise two-day visit to Beijing, his first known trip abroad since taking power, was effectively a reminder of how much he has set the agenda in the crisis over his nation’s nuclear arsenal — and of what a strong hand he has going into talks, first with President Moon Jae-in of South Korea next month and later with President Trump.

Mr. Kim has yet to say what concessions he is willing to make, or what he may demand from the United States in return. But he continued to dominate the diplomatic process, reaffirming his willingness to meet with Mr. Trump and repeating his vague commitment to the denuclearization of the Korean Peninsula in talks with President Xi Jinping of China, according to Xinhua, the Chinese state news agency.

総評

出題者から皆様へ

解剖学を知らないで描く日本の絵画:

私は足掛け9年をかけて西洋の油絵の技法書(1855年London)を翻訳してきました。
*近く「透明油彩画の技法」(改訂第4版)、「19世紀美術用語辞典」(抄訳・増補版)が発刊されます。

その経験の中で得たものは、日本における翻訳や教育、その他あらゆる学問の世界と同様に、美術界も「非科学的思考」が前提となっているという現実です(江戸末期から明治期に至る国宝級の古典派絵画の「修復」が修復ではなく「破壊」につながっている*)。

*この詳細にご関心のある方は次の資料をご覧ください。

書名:「明治前期油画基礎資料集成」(2分冊ー図版篇・研究篇)
出版社:中央公論美術出版

悲しいことですが、その現実によって文化の発達が著しく遅れていますし(物まねの文化)、一人一人の人間に目を向けると、これまでの日本固有の伝統的な権威主義によって押さえつけられ、多くの人たちはその存在さえも否定されています。

2020年の教育改革と時事英語への遅ればせの大改革も、結局は外的なグローバル化がもたらした結果なのですが、文化についての基本的な理解の欠けた日本社会では、恐らく「混乱と新たな差別(格差)」が生まれるような気がします。

このことから、読者の皆さんには次のように言いたいですね。

欧米(異文化)の「思考構造」を知るには英語がベストな教材なので(「思考構造」は言語構造に反映されている)、今後ともしっかりと科学的に取り組んでもらいたいということです。

間を飛ばした結論になってしまいましたが・・・。

以上。

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今回の解説は、第1点:第二段落のMr. Kim's surprise ~ の構造と訳出法について、そして第2点:第三段落のBut he continued to dominate ~ の分析法についてです。

解説ページを参照してください。

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